- 平和コンサートのご報告
2020年6月27日に行われた、慰霊の日を覚えた平和コンサートでは、
このようなコロナ禍の状況の中でご来場をいただき、
平和への想いを共にすることができました。また、新型コロナウィルス感染症への対策によって、
困窮に陥らざるを得ない方々に、少しでも協力ができればと思い、
コンサートの入場料を無料とさせていただき、募金を募りました。集まりました寄付金は全額、
那覇新都心教会のホームレス自立支援夜回り活動「結」へと寄付させて頂きました。
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました。※なお、2021年の「第18回平和コンサート」は、緊急事態宣言中で、今までにないくらいの増加傾向にありましたので、直前に大事をとって、取りやめにしました。
- 小学校での演奏会
7月3日に、中部地区の小学校で、平和学習の一環として「平和コンサート」を行いました。
密の状態を避けるため、一学年ずつに分けて行い、1校時から6校時まで6回公演でした。「IN TERRA PAX(地に平和を)」という合唱組曲の中から、低学年は3曲、高学年は4曲、
そして平和の鐘、月桃の花を皆で歌いました。どの学年も真剣に聴いていました。
子どもたちの真っ直ぐな感性と歌が呼応し合い、
目に見えない柔らかくキラキラ光る粒子のようなものが飛び交う空間を生み出していました。
そして戦争の悲惨さと平和への強い願いをともに新たに持つ機会となりました。 - 演奏会の感想が寄せられました
7月に小学校で行われた「平和コンサート」の感想です。
真剣な気持ちで曲の世界に入り込んで聴いていたことがわかります。
「平和コンサートの意義」を改めて感じさせられています。
ほんの一部を掲載させていただきます。
ちなみに私たち「夢見る仲間たち」は
「一人ひとりが大切にされるいい社会、平和な世界」を実現したいと
夢見て活動しています。高い声を9人で合わせていたので、戦争中のみんなの悲鳴にような感じがして、鉄砲や爆弾がたくさん当たったんだなと想像しました。(5年生)
「知った」や「花をさがす少女」では、静かな悲しい始まりから、だんだんと激しくなっていき、戦争の激しい攻撃や恐ろしさを連想して、鳥肌がたちました。(6年生)
男の人のこえは太くてオペラみたいな声ですごいびっくりしました。
女の人のこえは高くてひびくすごい音でした。
男の人のこえと女の人のこえがかさなるとすごいうたごえで、
それにピアノをひいている人と。
うたっている声が高くなったとき、やっとせんそうがおわったと思ったら、
音がひくくなったからまだせんそうがおわってなかったのかと思いました。
(2年生)皆さんに演奏してもらって考えたことは、
戦争をおこしたら、死亡者が増え、大切な人、友達、家族など、
いろんな人が目の前で死ぬ姿を見たくないのに、目の当たりにして、
「自分が死ねばよかった」と言った人のことを想像でき、
私は戦争なんかおこしたくないと、心のそこから思いました。
(5年生)リーダーでピアノストの人もいい音で、戦争の世界に入らされるような、
きれいな音だったので、世界観を味わわせてくれてとてもありがたいです。
(6年生)「知った」は変わった音程で少しこわかったけど、とてもきれいな音色で
すごく心に残りました。
「オーマイソルジャー」は、迫力があり、すごく心が高まりました。
「花をさがす少女」はすくいがなかったのですごく重かったです。
(・・中略)平和にくらしているぼくは、戦争を知りけんかをしないどこうと思いました。
(6年生)人の歌声だけでここまで人の心を動かしたのがとても感動しました。
最後の「月桃の花」を一緒に歌いましたが、6年生全員と、夢見る仲間たちのみなさんのきれいな歌声ですごく合っていて感動しました。
(6年生)戦争は恐ろしい怖いという思いを持っている人がたくさんいると思いました。
私もその中の一人です。でも夢見る仲間たちさんが歌ってくれた平和の歌は、 1曲1曲のストーリーの主人公となっている人達の複雑な感情やその時の感じ取り方だったり、1曲数分の間にたくさんのことを学びました。
それに夢見る仲間たちさん自身がすごく思いをのせて戦争で亡くなった人達に届けという思いがとても伝わってきました。(6年生)ピアノと歌がすごくいあっていて、迫力がありました。
声の高さ、大きさ、年もちがう人たちがこんなにもキレイにそろって歌うことが、とてもすごいと思ったし、感動しました。
気持ちをこめることがむずかしそうだと思ったけど、私たちでもできるところまでやってみたいなと思いました。(6年生)副旋律を歌っている人の声が、楽器を使っているかのような声で、
私もやってみたいなと思いました。そして、男の人の声が目立っている所もあってすごいと思いました。(6年生)夢見る仲間たちのみなさんの歌声、伴奏を聞いて、
私は強い感動を受けました。戦争の怖さ、平和の尊さ、人々の悲しみの声、
すべてを歌で、音楽で語り継ぐその姿は、本当にかっこよく見えました。
私はこの機会にもう一度、平和について考えてみようと思いました。
いつか「夢に見る」ではなく、一刻も早く現実になることを願います。
(6年生)
2023年8月19日~27日
ホームコンサートのご報告
スティーブさんとダニエルさんを迎えて
ドイツから沖縄へ来てくれた、スティーブさんとダニエルさん。夢見る仲間たち音楽・総合教室の子どもたちと一緒にコーラスを歌い ともに音楽を味わい、心の通じる時間を共有してくれました。
また、おおざと教室とぎのわん教室で、夢見る仲間たち講師とともに行ったホームコンサート形式のミニコンサートを行いました。すぐ目の前で、美しく内容のある音楽を 美しい声とピアノの音色とともに奏でてくれ、たくさんのものを味わわせてくれました。
Deux Pianistes & Un Baryton
Première à Okinawa
4手のピアノとバリトンの
ミニコンサート
~フランスとドイツから~
バリトン ダニエル=ザウアー
ピアノ スティーブ=ロワ
ピアノ 村椿花野
ダニエル=ザウアー Daniel Sauer
ドイツはミュンヘン近郊の音楽家の家庭に生まれる。幼少の頃から才能を見出され、早くからオペラ座でモーツァルト作曲『魔笛』に『3人の童子』として出演。ミュンヘンのテルツ少年合唱団へ入団し、世界の各地での舞台を経験する。16歳でアウグスブルク大学レオポルド=モーツァルト=ツェントルムへ入学、ドミニク=ヴォルティヒに師事。同氏のもと声楽科を継続し卒業。パパゲーノ=アワード等の数々の受賞歴。トーマス=ハンプソン氏等によるマスタークラス等数々のマスタークラスに参加。『ハイデルベルク・クランクフォールム』というソリストたちのアンサンブルによる公演へ定期的に参加、オーケストラとも共演。
現在、ウィーン国立音楽大学にてフローリアン=ベッシュ氏に師事。
スティーブ=ロワ Steve Roy
フランスのパリ出身。パリ/ソルボンヌ大学の哲学科を卒業。ミュンヘン大学哲学科へ留学経験。アウグスブルク大学レオポルド=モーツァルト=ツェントルムではピアノ科で学び、カロリン=ダナー、エラ=セヴスカヤ、クリストフ=ハンマー、エフゲニー=コンノフ各氏に師事。
伝説の指揮者セルジュ=チェリビダッケのアシスタントを長年行った指揮者、コンラート=フォン=アーベル氏のもとで指揮を学び、音楽フェノメノロジーの教示を受け、同氏のもと数々の経験を積む。アカペラコーラス『コンツェントゥス=メルレ』の指揮者として多種多様なプログラムで公演し、複雑なルネサンス期のポリフォニー音楽もレパートリーとする。ピアニスト及び指揮者として様々なコンサートに参加。